夜と朝の15号線

 国家試験の監督のバイトを土曜の朝から夕方までして、ICレコーダを新宿でJOYのCDを高円寺で買い帰宅し、雑務を済ませてすぐに羽田空港近くのLUNATICというイベントスペースのような場所にSTRUGGLE FOR PRIDEとABRAHAM CROSSとMOODMANを観に行く。
 0時OPEN/STARTだったけれど、家を出たのが23時20分だったので、バイクをだいぶ飛ばしてなんとか0時10分に到着した。まだ始まってなくてホッとして、植え込みに座して待つ。なかなかはじまらないけれど、着々と準備は進行しているようでワクワクしているところに、警察が来た。乱入もしくは闖入といった按配で、たいそうシラけるが、まぁちょっとした注意だろうとたかをくくっていた。そうしたらどうやらそうでもなくてこのイベント自体の敢行そのものが出来るか出来ないかというところまで話が転がっていったみたいだ。聞き耳をたてて入ってきた幾つかの情報を統合すると、その敷地たる京浜島は、夜間の車での立ち入りを禁止していて、そうなると営業なんてもっての他ということらしい。シャレにならん空気が流れたままいっこうにはじまらるように思えないライブを、やたら景色のいい場所で退廃パンクスとDJ目当てのカッコメン・ウィメンの中で待つのはなかなか辛かった。
 なんやかんやで一段落して警察も帰り、パーティーがはじまった。しかしどう考えてもライブはできそうにないのと、寝不足と、明日の早朝からのバイトから、4時に帰ることを決断した。朝の15号線は悲しいほどすいていた。